かわさきの環境月刊誌『環境情報』2025(令和7)年5月1日発行 NO.633

〈特集〉暑くなり始める時期!熱中症に注意!!

5月から暑くなり始めます
今から暑さ対策を始めましょう!

目次


高齢者は熱中症になるリスクが高いです

  • •近年、気候変動に伴う気温上昇により、
    熱中症搬送者数が増加傾向
  • 搬送者数の半数は高齢者
  • 熱中症搬送者数を減らすことが急務

高齢者の男性と女性で熱中症になるシーンが異なります

夏に向けておススメの暑さ対策 解説その1

外出時の熱中症予防には日傘帽子使用が効果的です

夏に向けておススメの暑さ対策 解説その2

今から暑熱順化の準備をしましょう

  • 暑い環境に体を慣れさせることを「暑熱順化」といいます。
  • 暑熱順化により体温調節が上手くできるようになり、熱中症になりにくくなります。
  • 梅雨に入る前の5月ごろから「やや暑い環境」「ややキツいと感じる」運動を1日30分行うなど体を暑さにならしましょう。

暑熱環境での暑さ対策等に関する共同研究

過酷な労働現場における暑熱対策等への対応として民間企業と連携して共同研究を行っています

過酷な労働現場での暑熱対策等として、富士通ゼネラル社の「ウェアラブルエアコン」を実際の労働者に付けてもらい、効果的な暑さ対策の検討などを行っています。

富士通ゼネラルとの共同研究

熱中症発生要因に関する共同研究

社会調査や環境実測を通じて熱中症発生要因の特定等に関して大学と連携して共同研究を行っています

高齢者の熱中症対策は重要となっており、市民アンケート調査や環境実測を通じて、住居内における熱中症に脆弱な人々や環境を特定し、効果的な暑さ対策の検討などを行っています。

調査から分かったこと

熱中症の予防には、
ほぼ毎日1.2L程度の水分補給をしていること
が効果的であることが分かりました

東京大学との共同研究

問合せ:環境局環境総合研究所都市環境担当  TEL 044-276-8964   FAX 044-288-3156


<特集>光化学スモッグについて

光化学スモッグと注意報

自動車や工場から出る汚染物質の一部は、太陽の強い光で「光化学オキシダント」に変化します。この光化学オキシダントが気象条件により多く滞留した状態が、「光化学スモッグ」です。(下の写真のように、モヤがかかったように見えます。) 光化学スモッグは、目がチカチカしたり息苦しいなどの健康被害を引き起こす恐れがあります。光化学オキシダントが多くなってくると、注意喚起のため神奈川県知事が「光化学スモッグ注意報」を発令します。

光化学スモッグ注意報が発令されやすい日とは?

令和6年度は6月に1回、7月に5回、8月に3回、計9回も注意報が発令されました。日差しが強くて気温の高い、そして風が弱い日に光化学オキシダントの濃度が高くなる傾向があります。

光化学スモッグ注意報の発令状況を知るには

川崎市では、光化学スモッグ注意報の発令を防災行政無線(屋外スピーカー)によりお知らせしています。また、他にも次のような手段で情報を得ることができます。

メールニュースかわさき

「防災気象情報」の配信カテゴリーにある「光化学スモッグ」を選択しておくと、光化学スモッグ注意報が発令された際にメールが配信されます。
登録方法はこちらをご覧ください。

X(旧:Twitter)川崎市危機管理本部 @kawasaki_bousai

神奈川県ホームページ

県内の光化学スモッグ発令状況がリアルタイムで情報更新されます。
こちらからご覧ください。

神奈川県環境科学センター 大気汚染情報メール

member.kanagawaerc@raiden3.ktaiwork.jp に空メールを送信し、登録手続きをしてください。

神奈川県テレホンサービス

TEL 050-5306-2687

発令されたらどうしたら良い?

注意報が発令されたら、屋外での激しい運動はできるだけ控えましょう。目がチカチカする、喉が痛いなどの症状を感じたら、洗眼やうがいをして屋内で安静にしてください。必要に応じて、医療機関を受診しましょう。健康被害に関する御相談は、下記までお願いします(いずれも電話番号です)。

光化学オキシダント低減に向けた取組

原因物質であるNOx(窒素酸化物)やVOC(揮発性有機化合物)は、法令による規制や工場・事業場の自主的取組などにより、排出量が大幅に削減されています。一方で、光化学スモッグ注意報が未だに発令されており、さらなる改善対策が求められることから、新たな知見による光化学スモッグ発生抑制に向けた取組を「川崎市大気・水環境計画※」のリーディングプロジェクトの一つに掲げ、推進しています。

※川崎市大気・水環境計画…大気や水などの更なる環境負荷の低減を図るとともに環境に関する市民の実感の向上をめざして令和4年3月に策定した新たな計画。

みなさまにお願いしたいこと(日常生活におけるVOC排出削減)

VOCはスプレー製品や塗料などにも含まれています。VOC排出の少ない製品を選択したり、適切な使用量や使用方法を守ることで、身近なところからVOC排出を削減することができます。
詳しくはこちらをご覧ください。

問合せ:環境局環境保全課  TEL 044-200-2516  FAX 044-200-3921


設置するなら今がお得! ~共同住宅向けEV用充電インフラ補助金~

2035年までに乗用車の新車販売が100%電動車となることを見据え、駐車場へ電気自動車(EV)用の充電器を設置するマンションが増えています。
補助金を活用できる今、少ない負担でマンションにEV用の充電器を設置してみませんか?  

  • 対象者
    次の条件をすべて満たしている方
    ・共同住宅の管理組合、所有者、リース会社等
    ・経済産業省補助金の申請を行った方
  • 募集期間
    令和8年2月28日(土)まで(先着順)
     普通充電器         充電用コンセント

              クリックすると資料をご覧いただけます。
       資料をご希望の方は問合せ先(環境局地域環境共創課)へご連絡ください!

マンションの管理組合の方向けの個別説明会を実施しておりますのでお気軽にお問合せください。補助の要件や申請方法など詳細は市ホームページをご覧ください。

問合せ:環境局地域環境共創課     TEL 044-200-2530   FAX 044-200-3921


スマートライフスタイル大賞の募集を開始します!

川崎市とCC川崎エコ会議では、多様な主体の協働によるCO2削減の取組として、市民や事業者等のCO2削減に貢献する優れた取組を表彰する「スマートライフスタイル大賞」を実施しますので、次のとおり皆さまの御応募をお待ちしています。

  • 募集期間
    令和7年5月1日(木)から令和7年9月30日(火)まで
  • 募集内容
    家庭、学校、店舗、事業所及び団体等における省エネ・節電等のCO2削減、地球温暖化対策につながる生活や事業活動の実践、教育資料の開発、情報の提供、学校・企業内における教育活動等の普及啓発に関する取組
  • 表彰
    「最優秀賞」及び「優秀賞」等を選定し、令和8年2月にCC川崎エコ会議シンポジウムにて表彰式を開催します。
  • 応募方法
    所定の応募用紙に必要事項を御記入のうえ、環境局脱炭素戦略推進室<30dtanso@city.kawasaki.jp>まで電子メールで御応募ください。なお、応募用紙は市ホームページからダウンロードいただけます。
  • 令和6年度の受賞者
    (市ホームページからご確認いただけます。)
    最優秀賞:鹿島田商店会、佐野デザイン事務所
    優秀賞:伸和コントロールズ株式会社、かわさきマンション協議会、株式会社福田商店
CCかわさきロゴ
エコちゃんず

問合せ:環境局脱炭素戦略推進室     TEL 044-200-3871   FAX 044-200-3921


川崎CNブランド2025の対象「製品・技術」「サービス」を募集します!

川崎CNブランドとは?

原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を通じてCOを削減するとともに、カーボンニュートラルの実現に向けて、市民・事業者を始めとした社会全体への波及効果がある川崎発の「製品・技術」「サービス」を認定し、普及・啓発を図る事業です。

※川崎メカニズム認証制度への同時申請も受け付けています。同制度は、製品・技術、 サービスのライフサイクルCO2削減量や市域外でCO2削減に貢献している量(域外貢献量)等を認証し、CO2削減量を「見える化」する制度です。

募集の概要

●募集対象 川崎市内で研究開発(企画)又は製造(提供)された製品・技術、サービス

こんな事業者の方におススメ

  • 自社で研究開発・製造した環境配慮製品をPRしたい
  • 自社製品等のCO2排出量を算定してみたい
  • カーボンニュートラルの取組を何か始めたいと考えている方

●募集期間 2025年4月23日(水)から6月6日(金)まで

●応募方法 川崎CNブランドのホームページから申請書をダウンロードし、必要事項を記載して、電子メールにて御応募ください。

※応募にあたり、事前相談から申請まで専門家による支援が無料で受けられますので、専門知識は一切不要です。まずはお気軽に御相談ください。

認定・認証後のPR活動

認定・認証した製品等は普及促進に向け、ホームページやパンフレット、展示会等を通じて広くPRします。

PR実績

  • 認定製品PRポスター作製
  • 川崎国際環境技術展など展示会への出展
  • PR動画の作製
  • 「産業情報かわさき」など各種広報誌への掲載 など
展示会への出展の様子

問合せ:環境局脱炭素戦略推進室     TEL 044-200-3872   FAX 044-200-3921


路上喫煙防止・ポイ捨て禁止キャンペーンに参加しませんか?

川崎市では、ポイ捨てのないきれいなまちを目指し、毎月各区の主要駅で「路上喫煙防止・ポイ捨て禁止キャペーン(清掃活動)」を実施しています!清掃活動に必要な物品(ベスト、火バサミ、軍手、ごみ袋)は用意いたしますので、お気軽にご参加ください。

※実施日時、場所等の詳細は、市ホームページをご覧ください。

問合せ:環境局減量推進課     TEL 044-200-2580   FAX 044-200-3923


[月例データ]浮島埋立処分場における放射能濃度測定結果(2025年3月)

市では、ごみ焼却灰の埋立に伴い、廃棄物の最終処分場である浮島埋立処分場において、敷地境界の空間放射線量(ガンマ線)及び内水の放射能濃度(放射性セシウム濃度)について測定を行っています。3月の測定結果は次のとおりです。
なお、測定から10年以上が経過していること等を鑑みまして、結果の掲載は、今回をもって終了といたします。測定及び結果の公表(市ホームページ)は、今後も継続していきます。

問合せ:環境局処理計画課 TEL: 044-200-2540  FAX: 044-200-3923


[月例データ]大気環境(2025年3月)

●二酸化窒素(NO2):測定を行った全局で日平均値が0.06ppm以下でした。
●浮遊粒子状物質(SPM):測定を行った全局で環境基準の短期的評価に適合しました。
●微小粒子状物質(PM2.5):測定を行った全局で日平均値が35μg/㎥以下でした。

注1:本データは最終確定値ではありませんので、後日修正することがあります。
注2:本表中のSPM における環境基準評価は、当月の測定結果について短期的評価を行ったものです。

環境基準

1 二酸化窒素:1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下
2 浮遊粒子状物質:1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下
3 微小粒子状物質:1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下
詳しい測定データは、市のホームページをご覧ください。

問合せ:環境総合研究所地域環境・公害監視担当 TEL :044-276-9096 FAX :044-288-3156

公害病被認定者数 1,062人(認定者総数 6,061人-認定失効者数 4,999人)
認定失効者数 4,999人(治癒等 2,108人+死亡者数 2,891人)
令和7年3月末現在(健康福祉局)

発行編集

川崎市環境局総務部企画課
電話 044-200-2387(直通)
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp

月刊「環境情報」一覧へ

PAGE TOP