かわさきの環境月刊誌『環境情報』2025(令和7)年12月1日発行 NO.640

<特集>冬季の大気汚染対策に御協力をお願いします

冬になって、夕焼けが美しく感じたことはありませんか?
空気の澄み具合は空気中に含まれている水蒸気やちりなどに影響を受けます。冬は夏に比べて気温が低く、対流活動も弱いことから、空気中の水蒸気やちりなどが少なく、澄んで見えることがあります。澄んだ空がよく見られる冬ですが、一方で、大気汚染物質の1つである窒素酸化物(NOx)は、環境濃度が高くなる傾向があることが知られています。
特集では、日常生活の行動を見直すことで取り組める「身近な大気汚染対策」についてご紹介します。

目次

なぜ、冬季に大気汚染対策が必要なの?

冬季は気象条件などの影響により大気がよどみやすく、窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質の濃度は高くなる傾向にあります。
冬季の大気汚染物質の排出削減へ向けた取組に一層の御協力をお願いします。

NOxを削減するためにできること(市民・事業者の皆様へ)

NOxは燃焼に伴って発生することから、次の対策が有効です。

  • 暖房の過度な使用は控えましょう
    暖房は適切な温度に設定し、重ね着などの工夫(ウォームビズ)をしましょう。
  • エコドライブを実践しましょう
    急加速や急減速、不要なアイドリングを行わない運転を心がけ、排気ガス量を抑えましょう。
  • 施設の維持管理を徹底しましょう
    暖房用ボイラー等の点検や定期的な清掃を実施し、燃焼管理を徹底しましょう。

※各対策の詳細やその他の対策は市ホームページをご覧ください。
(表紙の写真:多摩川スカイブリッジ 全景(夜景)CCBY4.0 by 川崎市)

問合せ:環境局環境保全課  TEL 044-200-2516  FAX 044-200-3921
E-mail 30hozen@city.kawasaki.jp


脱炭素アクションに向けたキャンペーンを実施します
~年末リセット!モノもCO2も身軽に新年スタートしませんか?~

CO2やごみの削減に向けて、生活環境事業所で実施している古着や小型家電の拠点回収にご協力ください!
古着や小型家電を持参した方には、エコバッグをお渡しします!さらに、期間限定のアンケート調査に御協力いただいた方には豪華景品があたるかも!?
※生活環境事業所に古着・小型家電を持ち込まれた方が対象です

  • 期間
    令和7年12月1日(月)~12月31日(水)
  • 対象品目
    古着・小型家電
  • 場所
    各生活環境事業所

生活環境事業所 住所 受付時間
川崎生活環境事業所 川崎区塩浜4-11-9 午前9時30分~11時30分
午後1時30分~3時30分
中原生活環境事業所 中原区中丸子155-1
宮前生活環境事業所 宮前区宮崎172
多摩生活環境事業所 多摩区枡形1-14-1

問合せ:環境局脱炭素戦略推進室  TEL 044-200-3871  FAX 044-200-3921
E-mail 30dtanso@city.kawasaki.jp


「川崎CNブランド2025」認定製品・サービスが決定しました!

川崎市及び市内産業支援団体等で構成する「川崎CNブランド等推進協議会」では、市内事業者の優れた環境技術を活かした製品・技術、サービスを「川崎CNブランド」に認定しています。
第3回目となる今年度は、10件(うち2件を大賞に選定)の製品・サービスを「川崎CNブランド2025」に認定しました。

川崎CNブランド2025 製品・サービス一覧

  • 川崎CNブランド2025認定式
    2025年11月12日に第18回川崎国際環境技術展のステージイベントとして、「川崎CNブランド2025認定式」を開催しました。

川崎CNブランド2025認定式の様子

  • 川崎CNブランドとは

「川崎CNブランド」は、ライフサイクル全体でCO2削減に貢献するとともに、カーボンニュートラルの実現に向けて、市民・事業者を始めとした社会全体への波及効果がある川崎発の製品・技術、サービスを認定し、普及促進していくことで、市内の脱炭素化を促進する制度です。

  • 川崎メカニズム認証制度とは

「川崎メカニズム認証制度」は、市内企業が研究・製造した製品等のライフサイクルCO2削減量や、市外に広く普及することによって市域外でのCO2削減に貢献した量(域外貢献量)等を認証し、製品等のCO2削減量を「見える化」する制度です。

問合せ:環境局脱炭素戦略推進室  TEL 044-200-3872  FAX 044-200-3921
E-mail 30titan@city.kawasaki.jp


「未来へつなげ!かわさき環境バーチャル展示室」を公開しました!

本市ではこの度、令和6年に川崎市が市制100周年を迎えたことを機に、同年に開催した環境の歴史に関する企画展示「川崎の発展と環境の歴史を振り返り未来を考える企画展」をデジタル化したウェブサイトを作成しました。
本サイトは、未来の環境について考え、行動するきっかけを作ることを目的として、川崎市が所蔵している写真等から環境の歴史を振り返るもので、ウェブサイト上で時間や場所を問わず展示のバーチャル体験・閲覧が可能です。
今後、本ウェブサイトを用いた出前授業を小学校等で実施するなど環境教育・学習に活用していきます。

バーチャル展示室の画面

見どころ

1.3Dで展示会場を歩き回れる
足元のポイントを押して会場内をまるで歩いているかのように観覧いただけます。展示に立っているピンを押すことで、内容の詳細を読むことができ、関連資料へのリンクも記載され、さらに詳しい資料へ簡単にアクセスが可能!

2.アクション展示の体験
のぞき込むことで昔の川崎市の写真を見ることのできるルーペや、めくることで川崎臨海部の埋め立ての様子がわかる体験型展示(アクション展示)を疑似体験可能! 

3.みんなで投票しよう!
展示を見て、未来の環境のために自分たちができることを考え、投票できます。投票の結果は即時反映されます。 

4.パネルはデジタルブックでも閲覧可能
ウェブサイト上の各ユニットの展示パネルはデジタルブックで閲覧が可能!PDFとしてダウンロードをすることもできます。

5.川崎市デジタルアーカイブからのアクセスも便利!
デジタルアーカイブのトップページにある、バーチャル展示室のアイコンをクリックもしくはタップで簡単にアクセス可能です。

問合せ:環境局地域環境共創課  TEL 044-200-3844  FAX 044-200-3921
E-mail 30kyoso@city.kawasaki.jp


幸区日吉合同庁舎に民間事業者と連携した電気自動車(EV)用充電器を設置しました!

脱炭素社会の実現に向け、環境に優しい電気自動車(EV)の普及促進を目的に、本市とTerra Charge(テラチャージ)株式会社が連携し、市内7つの公共施設においてEV用充電器を運用中ですが、今回新たに幸区日吉合同庁舎についても運用を開始しましたので、ぜひご利用ください。
詳細については、市ホームページをご確認ください。

  • 充電器仕様:普通充電器(200V、6kW出力)
  • 設置施設:

かわさきエコ暮らし未来館(川崎区浮島町509-1)
ちどり公園(川崎区千鳥町9-1)
川崎市立川崎病院(川崎区新川通12-1)
川崎市立井田病院(中原区井田2-27-1)
川崎市男女共同参画センター(高津区溝口2-20-1)
川崎市農業技術支援センター(多摩区菅仙谷3-17-1)
王禅寺ふるさと公園(麻生区王禅寺528-1)

利用イメージ

幸区日吉合同庁舎(幸区南加瀬1-7-17)※令和7年12月1日(月)から運用開始

  • 設置基数:各施設に2基
  • 利用方法:スマートフォンにテラチャージアプリをインストールのうえ、ご利用ください。
    (アプリ会員以外は充電器に表示されている二次元コードを使用して利用できます。)
  • 利用料金:1時間あたり300円(税込)※充電電力量6kWhの場合
    (通常1時間あたり400円のところ、令和8年3月31日(火)までの期間限定で「業界最安値水準キャンペーン」を適用した料金となっています。)

詳しくは市ホームページを御確認のうえ、ご利用ください。

問合せ:環境局地域環境共創課  TEL 044-200-2530  FAX 044-200-3921
E-mail 30kyoso@city.kawasaki.jp


環境分野における各種計画等の市民意見募集について

川崎市では、各種計画等の策定・改定を予定しており、現在、パブリックコメント(市民意見募集)を実施しています。
※資料は下記、計画HP、各区役所などで公開中です。

  • 募集期間
    令和7年11月26日(水)~12月26日(金)
    ※郵送の場合は、当日消印有効です。
    ※持参の場合は、令和7年 12 月 26 日(金)午後 5 時 15 分までとします。
  • 提出方法
    必要事項を記載し、市HPからオンラインフォーム、郵送(消印有効)、持参、FAXのいずれかで提出してください。
  • 郵送の提出先
    〒210-8577
    川崎市川崎区宮本町1番地 川崎市役所
    ※各計画ごとに以下の提出先所属を併記してください。
  意見募集中の計画(案) 意見の提出先・問い合わせ

川崎市環境教育・学習アクションプログラム(案)
詳細はこちら(市HP)

環境局総務部企画課
TEL 044-200-2387
FAX 044-200-3921
※持参の場合は市役所本庁舎20階
川崎市循環型社会形成推進計画(案)
詳細はこちら(市HP)
環境局生活環境部廃棄物政策担当
TEL 044-200-2558
FAX 044-200-3923
※持参の場合は市役所本庁舎20階
川崎市地球温暖化対策推進第2期実施計画(案)等
詳細はこちら(市HP)
環境局脱炭素戦略推進室
TEL 044-200-2405
FAX 044-200-3921
※持参の場合は市役所本庁舎21階

合同説明会を開催します

上記の各計画案(改定案)を中心に、次のとおり説明会を実施しますので、ぜひ御参加ください。

  • 日時及び会場(第1部~第3部は、両日とも同じ内容です。第4部は12月8日のみ実施します。)
    ○令和7年12月8日(月) 午後2時~4時40分
     川崎市役所本庁舎復元棟301・302会議室(川崎区宮本町1番地)
     ※会場・オンライン(Zoom)のハイブリッド開催
    ○令和7年12月10日(水) 午後6時30分~8時40分
     高津市民間 第4会議室(高津区溝口1丁目4-1 ノクティプラザ2 11階)
     ※会場のみ
  • スケジュール及び策定・改定を予定している計画
  12月8日 12月10日 計画等
第1部 午後2時
~2時25分
午後6時30分
~6時55分
「川崎市環境教育・学習アクションプログラム(案)」の改定
第2部 午後2時30分
~3時20分
午後7時
~7時50分
「川崎市循環型社会形成推進計画(案)」の策定
第3部 午後3時30分
~4時10分
午後8時
~8時40分
「川崎市地球温暖化対策推進第2期実施計画(案)」の策定等
第4部 午後4時20分
~4時40分
「川崎市総合計画」の改定

※各部ごとに質疑の時間を設けます。定員は、会場は各部40名、オンラインは各部100名。

  • 申込期間
    令和7年11月26日(水)から12月3日(水)午後5時まで
  • 申込方法
    申込フォーム、郵送(必着)、またはFAXでお申込みください。郵送とFAXの場合は、チラシ裏面の申込書を御利用ください。
    先着順とし、定員により参加いただけない場合のみ御連絡します。席に空きがあれば、当日も先着順で参加可能です。

問合せ:環境局企画課  TEL 044-200-2387  FAX 044-200-3921
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp


環境審議会の市民委員を募集します

川崎市では、環境行政や環境の保全に関する重要事項について専門的に調査審議するため、環境審議会を設置しています。
この審議会は、学識経験者と市民委員の方々で構成していますが、令和8年3月末日をもって現委員の2年間の任期が満了するため、次期の市民委員を募集します。

  • 募集人数
    4人
  • 任期
    令和8年4月1日から令和10年3月31日まで(2年間)
  • 応募資格
    令和8年4月1日時点で以下の要件を満たす方
    1.年齢が満18歳以上の方
    2.本市に1年以上居住している方
    3.本市の附属機関等の委員でない方
    4.本市の職員でない方
  • 応募方法
    申込フォームのほか、市HPに掲載の川崎市環境審議会市民委員申込書と小論文の様式を郵送(当日消印有効)、メール、FAX、持参のいずれかにより提出してください。
  • 募集期間
    令和7年11月17日(月)から令和7年12月17日(水)まで
    ※郵送の場合は当日消印有効

詳細は以下の市HP及びチラシをご覧ください。

問合せ:環境局企画課  TEL 044-200-2387  FAX 044-200-3921
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp


川崎市内の環境の歴史に関する写真等を募集します

~集めた資料はデジタルアーカイブサイトで公開!~
環境総合研究所では、市制100周年を機に、環境の歴史を振り返り川崎の環境に対する誇り(環境シビックプライド)を育むとともに、市民一人ひとりが環境課題を自分事として捉え、脱炭素社会のさらなる実現に向けたきっかけづくりとしていくため、ウェブサイト「川崎市デジタルアーカイブ かわさき環境100年史」を令和6年11月20日に開設し、公開しています。

本アーカイブでは現在、環境総合研究所や市民ミュージアム所蔵の写真、環境関連の過去の市政だよりのスクラップ記事など計1,560点掲載していますが、この度、市民や事業者の皆さまからの写真や資料等の募集を開始します。集めた資料はデジタル化し、共有の財産として後世に残していくとともに、広く市民等に公開し活用していきます。

詳細はこちらをご覧ください。

問合せ:環境局環境総合研究所  TEL 044-276-9001  FAX 044-288-3156
E-mail 30sojig@city.kawasaki.jp


[月例データ]大気環境(2025年10月)

  • 二酸化窒素(NO2):測定を行った全局で日平均値が0.06ppm以下でした。
  • 浮遊粒子状物質(SPM):測定を行った全局で環境基準の短期的評価に適合しました。
  • 微小粒子状物質(PM2.5):測定を行った全局で日平均値が35μg/㎥以下でした。
  • 光化学オキシダント(Ox):市内に光化学スモッグ注意報は発令されませんでした。

注1:本データは最終確定値ではありませんので、後日修正することがあります。
注2:本表中のSPMにおける環境基準評価は、当月の測定結果について短期的評価を行ったものです。
注3:田島局のNO2は測定機故障のため、当月の全期間が欠測となっています。

環境基準

1 二酸化窒素:1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下
2 浮遊粒子状物質:1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下
3 微小粒子状物質:1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下
詳しい測定データは、市のホームページまたは下記までお問合せください。

問合せ:環境総合研究所地域環境・公害監視担当 TEL 044-276-9096  FAX 044-288-3156
E-mail 30sotii@city.kawasaki.jp

公害病被認定者数 1042人(認定者総数 6061人-認定失効者数 5019人)
認定失効者数 5019人(治癒等 2115人+死亡者数 2904人)
令和7年10月末現在(健康福祉局)

発行編集

川崎市環境局総務部企画課
TEL 044-200-2387
FAX 044-200-3921
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp

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