かわさきの環境月刊誌『環境情報』2025(令和7)年8月1日発行 NO.636

<特集>8月1日は水の日です!

水辺にふれあうイベントの様子

毎年8月1日は、健全な水環境の重要性について広く理解を深めるため、水循環基本法で「水の日」と定められています。
わたしたちの財産である水の恵みを将来にわたって受け続けられるよう取り組むことが大切です。
川崎市では、大気・水環境分野における今後の方針や具体的な取組などを位置付けた「川崎市大気・水環境計画」を策定し、水環境の保全に向けて様々な取組を行っています。
みなさんもこの機会に身近な水を見て、触れて、水の大切さを考えてみませんか。

目次

水環境の現状と課題

雨水が地下に浸透し、湧水となって地表に表れ、川となって海に注ぎ、水蒸気となってまた雨になる一連の流れを「水循環」といいます。
これまで洪水や渇水、水質汚染、地盤沈下など、水循環に関する深刻な課題については一定程度改善がなされてきたものの、依然として課題は残されています。
また、今後、温暖化による降水量の変動幅の増大などの影響によって、渇水や洪水のリスクが高まる可能性や、新たな課題が発生することも懸念されています。

水循環のイメージ

良好な水環境の保全に向けて

良好な水環境を保全するには、市民一人ひとりが水環境に関心を持ち、環境に配慮した行動をすることが重要です。
市では、水辺にふれあうイベント(水環境体験教室)の開催や出前授業の実施、市民参加型の水辺の親しみやすさ調査を行うこと等により、身近な川について学び、ふれあう機会をつくっています。水辺にふれあうことを通じて水環境の重要性を認識し、良好な水環境を一緒に実現していきましょう。水辺の親しみやすさ調査の詳細やマニュアル等はこちらから御覧いただけます。

水辺の親しみやすさ調査は、市民のみなさんに、市内の川に「散歩したい、遊びたい」と思えるような場所があることを知ってもらい、水辺に親しんでもらうことを目的に、水辺のすてきさのポイントを整理しました。

  • 利用のしやすさの視点:川沿いに歩道があるか、水が急に増えたときに逃げられるか
  • 快適さ(気持のよさ)の視点:川のにおいや透明さ、ごみの多さなど

この2つの視点から水辺がどれだけすてきか知ることができます。ぜひ、身近な水辺で調査をしてみてください。

かわさき水辺の親しみやすさ調査マニュアル
水環境体験教室で行った水辺の親しみやすさ調査の様子

生活排水対策の推進に向けて

川崎の川や海の水質は、下水道が整備されるにつれて改善されてきました。しかし、道路側溝や水路などを経由して油やペンキ等の汚水が河川等に流出する事故が毎年発生しているほか、生物多様性の保全やプラスチックごみ対策などの新しい課題もあります。また、川や海のよごれは生活排水から多く発生しています。
今後のよりよい水環境に向けて一人ひとりの協力が不可欠です。川や海をもっとすてきにするために、私たちが身近にできることをリーフレットに例示しました。ぜひできることから始めてみてください。

生活排水対策リーフレット
「かわさきの川・海をもっとすてきに!」

問合せ:環境局環境保全課  TEL 044-200-2520  FAX 044-200-3921
E-mail 30hozen@city.kawasaki.jp


川や湧水地について学ぼう!水環境体験教室を開催します!

水環境に親しみ、学べる体験型イベントを開催します!当教室では、川崎の水環境の歴史や水質の調べ方を学んだ後、川編ではニヶ領用水でガサガサ体験(川に入っての生きもの探し)を、湧水地編では貴重な湧水地である黒川よこみね緑地の散策を行います。また、それぞれ川や湧水地に生息する生きものの観察など水辺に親しむ体験をします!
令和7年度より、熱中症対策のため開催時期を夏から秋へと変更しました。

  川編 湧水地編
日時 令和7年9月27日(土)
午前の回:午前10時~正午
午後の回:午後2時~午後4時
令和7年11月3日(月・祝)
午前の回:午前10時30分~正午
午後の回:午後2時~午後3時30分
集合場所 川崎市緑化センター はるひ野黒川地域交流センター

ガサガサ体験で生きもの探し
緑いっぱいの湧水地を散策
  • 内容
    ・川崎市の水環境についてのお話
    ・パックテストを使って水の汚れを調べてみよう!
    ・川や湧水地に行って水辺に親しむ体験や生き物を観察してみよう!
    ・水辺の親しみやすさ調査の紹介・実演
  • 対象及び定員
    市内在住の小学生 各回15名程度(保護者1名必須)
  • 参加費
    無料
  • 申込方法
    市HPから申込(応募多数の場合は抽選)
  • 申込期間
    令和7年7月22日(火)から
     川編は、令和7年9月7日(日)まで
     湧水地編は、令和7年10月5日(日)まで

問合せ:環境局地域環境共創課  TEL 044-200-3844  FAX 044-200-3921
E-mail 30kyoso@city.kawasaki.jp


令和7年度夏休み多摩川教室に「川の中の生きものコーナー」を出展します!

多摩川を楽しみながら学べる参加型、体験型のイベント「夏休み多摩川教室」内に「川の中の生きものコーナー」を出展します。「川の中で生きもの探し」で、川の中に入って生き物を探して、川のきれいさを確認してみよう!
※「川の中で生き物探し」は事前申込が必要です。

  • 日時
    令和7年9月13日(土)、14日(日)
    両日とも午前10時~午後3時
  • 場所
    川崎市高津区二子地先(多摩川河川敷)
    (二子新地駅から徒歩3分、右図参照)
  • 参加費
    無料

川の中で生きもの探し

  • 時間
    ①午前10時10分~ ②午前11時10分~ ③午後1時10分~ ④午後2時10分~
    (所要時間約50分、受付は10分前から)
  • 参加費
    無料
  • 対象
    小中学生 各回10名程度
  • 申込締切
    令和7年8月22日(金)

生きもの観察

  • 時間
    夏休み多摩川教室開催中随時(申込不要)
  • 参加費
    無料

詳細・申込は市HPをご覧ください。
夏休み多摩川教室の詳細は京浜河川事務所HPをご覧ください。

「川の中の生きもの探し」の様子
生きもの観察の様子

問合せ【夏休み多摩川教室】:多摩川流域協議会(事務局:国土交通省京浜河川事務所)
TEL 044-712-4637  FAX 044-712-4638
問合せ【川の中の生きものコーナー】:環境局地域環境共創課
TEL 044-200-3844  FAX 044-200-2921  E-mail 30kyoso@city.kawasaki.jp


令和7年度川崎市環境功労者表彰式を開催しました!

6月26日(木)に川崎市役所本庁舎2階ホールにて、令和7年度川崎市環境功労者表彰式をとり行いました。

川崎市環境功労者表彰とは・・・

川崎市内で地球温暖化対策や緑の保全・緑化、地域の清掃・美化、廃棄物の減量化・リサイクルなどを推進し、地域環境の向上に顕著な功績のあった方々を毎年、環境功労者として市長が表彰しています。

28回目となる今年度は、33組の方々を表彰しました。

  • 地球温暖化対策の推進に尽力(1組)
  • 緑の保全・緑化の推進に尽力(4組)
  • 地域の清掃・美化の推進に尽力(12組)
  • 廃棄物の減量化・リサイクルの推進に尽力(14組)
  • その他特に顕著な功績をあげたもの(2組)

表彰式の様子

受賞者の詳細や、表彰式の様子はこちらもご覧ください。

問合せ:環境局企画課  TEL 044-200-2387  FAX 044-200-3921
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp


“子どもたち”と“地域”が花でつながるまちづくりを支援しませんか?
~川崎市 クラウドファンディング実施中~

令和6(2024)年に川崎市は市制100周年を迎え、象徴的な取組として、花と緑の祭典「全国都市緑化かわさきフェア」を開催しました。

かわさきフェアでは、「みどりで、つなげる。みんなが、つながる。」をテーマに、子どもたちと地域の活動を始め、様々なことに取り組んできました。かわさきフェアをきっかけに始まった「花づくり・花かざり」の取組を昨年度に引き続き実施し、子どもたちに身近な場所で花を育てることを通じて、みどりを知り、触れて、楽しみ、地域と関わるきっかけとなる取組を全市で展開しています。

現在、この取組を御支援いただきたく、クラウドファンディングを実施しています。
ぜひ、子どもたちが花を育て、地域と共にまちを飾る取組への御支援をお願いいたします。


<クラウドファンディング募集期間>
 ■令和7年7月3日(木)~令和7年9月30日(火)

令和6年度の取組の様子

<クラウドファンディングのページ>

問合せ: 建設緑政局グリーンコミュニティ推進室  TEL 044-200-1205  FAX 044-200-3973
E-mail 53grcom@city.kawasaki.jp


令和6年度航空機騒音観測結果

市では、中原一般環境大気測定局と麻生一般環境大気測定局に航空機騒音観測装置を設置し、騒音を測定しています。令和6年度(観測期間:令和6年4月1日から令和7年3月31日)の航空機騒音観測結果は次のとおりです。

※1:観測回数は、暗騒音レベル(航空機が飛行していない時)より10dB以上大きい航空機騒音を観測した回数を示しています。
※2:Lden(時間帯補正等価騒音レベル)とは、夕方と夜間の騒音に重み付けを行い、1日に発生したすべての騒音の暴露量を合計し、1秒あたりの評価値として表したものです。
※3:システムの不具合により、一部欠測期間(令和6年11月13日~令和7年3月31日)があります。
※4:測定機器更新の都合上、令和6年6月24日は欠測日となります。

また、航空機騒音に関する意見は航空機を所管する関係機関に伝えることで、騒音の解消に向け取り組んでいます。

なお、過去の観測結果につきましては市HPに掲載しております。

問合せ:環境局環境保全課  TEL 044-200-2525  FAX 044-200-3921
E-mail 30hozen@city.kawasaki.jp


[月例データ]大気環境(2025年6月)

  • 二酸化窒素(NO2):測定を行った全局で日平均値が0.06ppm以下でした。
  • 浮遊粒子状物質(SPM):測定を行った全局で環境基準の短期的評価に適合しました。
  • 微小粒子状物質(PM2.5):測定を行った全局で日平均値が35μg/㎥以下でした。
  • 光化学オキシダント(Ox):市内に光化学スモッグ注意報は発令されませんでした。

注1:本データは最終確定値ではありませんので、後日修正することがあります。
注2:本表中のSPM における環境基準評価は、当月の測定結果について短期的評価を行ったものです。

環境基準

1 二酸化窒素:1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下
2 浮遊粒子状物質:1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下
3 微小粒子状物質:1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下
詳しい測定データは、市のホームページまたは下記までお問合せください。

問合せ:環境総合研究所地域環境・公害監視担当 TEL 044-276-9096  FAX 044-288-3156
E-mail 30sotii@city.kawasaki.jp

公害病被認定者数 1053人(認定者総数 6061人-認定失効者数 5008人)
認定失効者数 5008人(治癒等 2112人+死亡者数 2896人)
令和7年6月末現在(健康福祉局)

発行編集

川崎市環境局総務部企画課
電話044-200-2387(直通)
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp

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